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<吼えよ、ペン(タブレット)(22) 後編①の続きです>
● 作風その2 特殊コマ割の同人作品 ![]() ふみかん (-citrus girl- 管理人 夏目文花さん) ![]() 【初音のなく頃に】 ![]() 妖滅堂 (-ヤサカニズム- 管理人 ヤサカニ アンさん) ![]() 【恋していいですともっ】 健全サイトゆえ、モザイクにて失礼。 コマ割りをしているものの、縦のぶち抜きやコマ入り乱れてのアングルなど キャラクター描写の視点をめまぐるしく変える事で、勢いを増す。 成人漫画にとっては基本中の基本ともいえる表現手法。 ![]() さて、同人誌といえば切っても切れないものがエロ同人な訳ですが…… ![]() いや、ですがじゃなくて!なんで急にここでエロ同人の手法を…!? ![]() 内容はおいといて、今回は手法として説明するに最適だからとお考えください。 一口にエロ漫画といっても、結構描写は難しく、その背景には見逃せない手法というのが存在します。 あら、真面目な顔……表現手法? ![]() 意外に思うかもしれませんが、こういった成人漫画の手法というのは、たとえば 商業漫画のサスペンスやテーブル競技の漫画などと共通する手法でもあるんです。 姉さんの好きな「ハチワンダイバー」や「アカギ」「カイジ」なんかもそうですよ? ![]() えぇ!? ![]() 天 (C) 福本伸行 福本先生の至高の麻雀漫画作品「天」。 麻雀漫画においては「牌姿」と称される牌の動きや手役の描写、そして登場人物の 表情でその緊迫感を表現する。卓上の遊戯、漫画としてはどうしても動きが単調に なりがちな部分を、打牌や枠をぶち抜いた手役表現により躍動させる。 ![]() ハチワンダイバー (C) 柴田ヨクサル 柴田ヨクサル先生の将棋漫画作品「ハチワンダイバー」。 大ゴマ、登場人物の顔アップに半分も掛かりそうなほどの吹き出しセリフ。 圧倒的な迫力で描かれた作風には、心理描写とは思えない程のスピーディなアクション性が有り 顔アップばかりで単調な筈のアングルを全くそう感じさせない力強さを感じさせる。 ![]() サスペンスやギャンブルといった心理描写が肝となる漫画にとっては、多くのコマが 顔アップや吹き出しで埋まってしまい描写が単調になりがちですが……このように大ゴマや ぶち抜きのコマ割りなどを交える事で、読み手の心理に勢いのようなものを植えつけます。 漫画にとって重要なのは「読みきらせる」だけの勢い。これは全てのジャンルで共通する事項です。 ふむ、なるほどねぇ……でもさ、翡翠(仮)ちゃん?こういう漫画とちょっとHな漫画って 全然違うものじゃないの?だってH漫画って、その……身体を使うのを表現する漫画でしょ? ![]() 建前はそうですが、成人漫画というものは案外動きは単調で、それだけで 躍動感を表現するというのは結構難しいものなのです。実際の性交渉を考えてください。 案外、その動きって緩慢で少ないものじゃないでしょうか? ![]() ……は、はぁ……えと……ど、どうかしらね…… ![]() それに性交渉というのは、肉欲ではありますが実際には精神の交流といいますか 心理描写が肝であったりする訳です。快感だったり嫌悪感だったりも、結局の所感情でしょう? ![]() ……は、はぁ…… ![]() 裸体というのは昔から表現の難しい題材といわれています。何故なら、裸という 状態は非常にキャラクターの特徴を表し難い状態だからです。一切のアクセサリーも許されず、 それに欲情させるポーズやアングルというのも、それほど多彩ではありません。 古来の春画と呼ばれる頃から、こういう表現で躍動感を演出するのは至難なのです。 ![]() ……は、はい……ええと、はい…… ![]() 擬音や呼吸音、ちいさなセリフを幾重にも交えたりすることで行為そのものに 躍動感を表現したり、興奮している、という精神状態を表したりする訳です。 ジャンルは全然違いますけど、福本先生の「ざわ……」って表現だったり柴田先生の 大ゴマ、大吹き出しもそういった描写技術の一環という訳です。 ![]() ……はい……はい、わ、わかります…… ![]() こういう描写を交えないと、成人漫画というのはなんとものっぺりとした 味もそっけもない漫画になってしまうわけですね。当然、読み手の欲情など誘えません。 描写の稚拙なエロ漫画などストライダムがパンツ脱いでるのと何も変わりないですね。 バックスタイルでズボンを脱ぐストライダム。 無駄にセクシー。 ![]() 落しどころはそこか!っていうか翡翠(仮)ちゃん、エッチな同人誌の手法は判ったけど 結局それからアタシに何をどうしろっていいたいのよ? ![]() 技術を憶えてほしい、という事に尽きますね。創作物というモノは全て教科書です。 姉さんが絵で何かを表現したいというのであれば、ジャンルを問わずその手法を つぶさに覚え、真似できそうな技術を盗むと良いでしょう。 技術を盗む? ![]() 手法、というのは少し言い方を悪くすれば楽する為の技術でもあります。 たとえば全身絵が苦手とか、アングル表現が苦手でアップばかりになってしまうとか。 それならば先の漫画の様に心理描写に肝を置いた漫画を描いてみて、こういう技術を 応用して足りない躍動感を補えばいいんです。 あ、なるほど……!アップばっかりになっちゃうなら、逆にアップになる事を 持ち味にして表現に変えてみるっていうことね! ![]() 柴田先生の手法は勿論漫画を面白くする為の技術ですけども、素人の教材として 見ればアップと吹き出しで描く面積を減らしつつ、勢いを付ける手法として学べます。 福本先生の漫画もしかり。極端な話、麻雀牌さえ描けるなら麻雀漫画、描けるかもしれないんですよ? そんなに簡単じゃないでしょうけど、でも描くとっかかりにはなりそうねぇ…… そっか、テーマ選びで今の画力を大幅に補う事も出来るんだ! そう考えると、創作表現って面白いものねぇ。 ![]() オリジナリティが無い創作は、当然誰からも見向きもされない訳ですが 創作のとっかかりとして、その手法や技術を盗み覚える事は創作の第一歩です。 棒線漫画の次のステップは、好きな漫画家の絵を真似るのが常道でしょう? うんうん。わたし最初に真似たのってドラえもんだった! 最初は似せて描くのが楽しかったのよねぇ!んで、その後は棒線四コマ! その後はまた模倣イラストで……あ、ホントだ。なんか創作って、オリジナルと模倣の 繰り返し繰り返しで磨いてるのかもしれないわねぇ! ![]() 表現出来なきゃオリジナルもないもない訳ですから、まずは模倣でもいいので 技術を覚え、そしてそれに反ったテーマを考え、そこに自身のオリジナリティの種を蒔く。 土台あっての創作活動、最初は他人の土でもいいんです。そこから芽吹けば、いずれホントの 自分の作風となって花を咲かせ、作品という実をならすでしょう。 なるほどねぇー…… なんか今回の翡翠(仮)ちゃんは(明らかにキャラ違いだと思うけど)聡明さんだったわね。 べんきょうになりました。 ![]() 新人低迷の続く漫画業界ですけど、人気作品のテーマをパクるというのは最も新人を潰す 悪い手法だと思うんですけどね。絵や技術は模倣でも、そういう作品本来の持ち味こそ オリジナリティとして育ててしかるべきだと思います。そうすればいずれ、そのテーマに 沿った自身の手法も確立されると思うのですが…… うーん、そうねぇ。なんかいち漫画好きとしては、こういうの憂いちゃうわよねぇ…… ![]() だからといって内容さえオリジナルであれば何もかも手法をパクッていいって そんな訳でもないんですけどね。といいますか、ここまでくるとむしろオリジナルの部分を 探す方が明らかに難しいという奇跡の様な作品が昨年末から(悪い意味で)大ブレイク しているみたいですけどね。 【「デスノート」盗作で少年マガジン編集部謝罪】 マンガ雑誌「週刊少年マガジン増刊 マガジンドラゴン1月11日増刊号」に掲載された作品に、 大ヒット作品「デスノート」(大場つぐみさん原作、小畑健さん作画)などからの盗用が 多数あったとして、発行元の講談社が謝罪。 ![]() 「メガバカ」 問題となっているのは同誌に掲載された豪村中さんの「メガバカ」。 講談社によると、掲載誌発売直後から登場人物のポーズや構図が「デスノート」や 「多重人格探偵サイコ」(大塚英志さん原作、田島昭宇さん作画)「エア・ギア」 (大暮維人さん作)などの人気作品に酷似しているとの指摘が噴出。 盗用とみられる部分は作品36ページの大半を占め、編集部が調べたところ盗用の事実が確認され、 さらに作者の豪村さんも認めたことで、公式ウェブサイト上で謝罪した。 ![]() ![]() エントリーから除外され、ウェブサイト上で謝罪。 ![]() 今となっては空しい文言。素人が見ても明らかなトレース箇所もあり、人気作品をパクるのも辞さない 近年の少年誌編集がいかに人気作品そのものを読んでないかが伺えた一件とも言える。 新人漫画家よりも、編集者の見る目を鍛えるのが先決なのではなかろうか? 編集の段階で止められた筈のこの一件。デスノートくらいは読んどこうよ…… 「メガバカ」は新人マンガ家10人が週刊少年マガジンへの掲載権を競うマンガ賞 「ドラゴンカップ」の参加作品。 編集部では「メガバカ」を選考から除外、「新人漫画家への指導を厳にする」としたうえで 「読者や関係者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪した。 詳しい事は既に昨年探偵ファイルでも検証され、ウィキでは専属の 検証ウィキも立ち上がっている程なので、事情通ならずとも熟知してる人は多いだろう。 参考:メガバカ盗作検証画像庫@ ウィキ ![]() 探偵ファイルにも掲載され、検証の火種となった有名なコマを抜粋すると そのトレース具合がどれ程のものかは一目瞭然ではあるのだが 肝心のトレース後のセリフにも注目。 ここがいうなら豪村氏のオリジナリティというヤツではあるが…… ![]() パクリ元 デスノートのワンシーン。ライトが自身の野心を静かに語るシーン。 ![]() 「秘技 黒光りタマタマ落とし!!」 痛ッ ![]() パクリ元 デスノートのワンシーン。ライトが自身の理想を高揚しつつ語るシーン。 ![]() 「オレ童貞(キレーなからだ)だからさ!!」 痛ッ!なんか知らんけど 痛い痛い! 態々トレースしてこのセリフとは有る意味豪村氏の才能には驚愕するモノがある。 だがそれ以上に驚愕なのが、メガバカ盗作検証ウィキでのこの画像。 流石に度肝を抜かれた。 ![]() 背景と一緒に全く同じポーズでトレースされた看護婦。 こんなものまでトレースするのは有る意味徹底しているとも受け取れる。 流石にそれぐらいは描けよ。 最終的に、現時点で判っている作品中のトレース部分は以下の通り。 赤い部分がトレース元。 ![]() ぜってぇこっちの方が面倒だろ!! 要するにこの作品、いちいちトレース元の漫画を読み漁って、そこからトレースするコマを選び抜いて トレースの後にトレースにあった漫画展開を上乗せしてるという恐ろしい無駄の多さ。 明らかに自分で描いたほうがはえぇだろ!ってトコロも多いのだが…… ![]() この作品、最初ッから「人気漫画をトレースしてます。そのトレース元を探せ!」って ウォーリーを探せ的な企画として世に出してたら、むしろこの全コマトレースという労力には 尊敬の念すら抱きますけどね。どう見ても肝心の本編の方が面白さぜんぜんねぇって感じですし ![]() 去年の事はほっといてあげなさい! あ、これは某も耳が痛いです勇次郎さんッ!!
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